黄雷のガクトゥーン-What a beautiful braves-

黄雷のガクトゥーン -What a beautiful braves- 初回版

某ツイッターでひらきさん（絵師の方）が絶賛していたのと、スチームパンクシリーズ導入には良い！と各所で書かれていたのでプレイ。
正直、「エロゲー」と言う名の「R18乙女ゲー」或いは、ライトノベルを読んでる気分でした。初回特典に男の子版と女の子版をつけたのも、女性ファンからの支持なんかが理由じゃないかと思います。
Liarというと未プレイですが腐り姫やねこねこマシン、Forestなんかを思い出してしまい重苦しいイメージ、人を選ぶイラスト、と言うイメージだったのですが（嘘屋ファンの方、すみません）
そんなこともなかったですね。ライトな学園モノ＋中二病要素のアンチ王道ヒーローモノっていう感じのゲーム。
長さはもうちょっと長くてもいい。テスネオのいちゃラブが見たかったです…。
いやあ面白かった！！
十分秀作〜名作の部類に入るんじゃないでしょうかね。過去のスチームパンクシリーズに手を出そう、という気持ちにもなりました。ええ、大機関BOX買いました。
第一に、気になったなら体験版をやるべきだと思います。何故３章からなのか、とかそういった理由もわかります。
第二に、桜井光女史の持ち味なんでしょうが、良く言えば「フランス風な文章」、悪く言えば「諄い、体言止めの多い文章」が気に入るか、気に入らないかのどちらに分類されるかということ。
万人受けする文章ではないでしょう。
しかしながらその万人受けする文章ではないが、癖のある文章と「スチパン設定」が気に入って「ライアーソフトスチームパンクシリーズ」に熱が入る方も多いんだよな、と思われます。
悪の組織、ではないけれど「願いを叶える万能の鐘」の為、鐘を壊したテスラを殺そうとする統治会 『フラタニティ／ソロリティ』のメンバーとの熱い戦い。
なんといってもフラタニティのメンツも、ソロニティのメンツも憎めない、人間性のある一癖ある輩というのもポイントが高かったですね。後、ラスト。熱すぎ。
正直、ソロニティ・フラタニティの戦闘シーンなどもプロット書きそのままにも見えちゃいます。が、何故かするりと入ってくる。うむ。不思議。
後、ソロニティ・フラタニティの面々が割と雑魚いのが残念無念…。いや特にヴァルターさんがかませすぎたのはまぁしょうがないよね！！
そしてBGM。もちろんRitaさんのOPも素晴らしいんですけど、「希望の道、光へと」とかそういうのもよかった…。


これはライアーさんに頑張っていただきたいのですが、システムが如何せん古すぎ、もっと過剰な演出にできませんかね。
システム部分はボイス停止があるにも関わらず、ボイスが止まらない場面とかもありましたし、セーブ画面に移行するとEXITを選択しないとセーブ画面から抜けられない、ガクトゥーンのロゴが入るアイキャッチはCtrlを使わないと飛ばせない…なんかのちょっとした小回りが効かないシステムだなぁと思いました。もうちょっと融通を効かせて欲しいですね。屋上の百合霊さんにも言えたことなんですが。
頑張ってるポイントはあったと思いますよ、カットイン多くて、雷電魔人テスラがビリビリ青白い雷を発光させてる部分など。
戯画とかみなとなんかのドくどいぐらいの過剰な演出でもよかったと思うのです。うーんもったいない。


結局みんなに対して

輝きを持つ者よ。尊さを失わぬ、若人よ。お前の声を聞いた。ならば、呼べ。私は来よう

って言ってたのは皆を忘れてなかったからなんでしょうねぇ。
納得できるんですけど、ナイチンゲールの正体、ギザイア先生の正体をはっきりさせてほしかったですなぁ。後、マクレガーの正体とかも。
ライヒも割とかませだったよなぁ…ちょっと残念。ナイチンゲールはネオン祖母っぽく思えるんですけど、スミリヤ一族は皆殺しにされてるんだよね…？それかクトルゥフの観測者とか？
ネオンの開かないブローチの中身は？などなど。
それと、前述したシリーズモノなんで黄金瞳とかの設定を読んでもあんまり頭に入らなかった…。ソロ・フラの人たちが黄金瞳の幼馴染っていうのも運命？それとも仕組んだの？
黄金瞳って結局なに？っていうのがもどかしいぐぬぬ。大機関BOXやってからもっかいガクトゥーンしますけどね。
FDが出る、という前提で謎にしたのかは定かではないのですが。１１章以降の後半が若干駆け足すぎじゃなかったかなーと思うのです。
テスネオえっちしーんは濃厚で素晴らしかったです。うへえへへへ。でももう一回ぐらいしてほしかった…。いちゃいちゃらぶらぶで。
ラストは夫婦でハネムーンに行ったと妄想していいんですか？それではドラマCDとSSぽちってきます。