一生全力モラトリアム

Long long time is ago.

この大空に、翼を広げて

とっても王道なシナリオで良いですね。
直球スライダーと言いますか、まさに「青春」しよーぜ!!という感じで。心理描写が細かい、と言うのでしょうかね。
素晴らしいと思います。

  • 共通ルート(一部)

まず、小鳥の学校での問題、グライダー部が無くなるかもしれないという問題、小鳥とあげはの問題、あげはがロボット部の先生から目をつけられてグライダーを作りたくても作る
時間が無くなってしまうかもしれない問題、その裏でこの夏でリーダーを務めていた天音が辞めるかもしれない問題など。
特にあげはと小鳥の問題は青春してましたね。
足に不自由を抱えている小鳥はそのこと自身をコンプレックスに思い、只でさえも前の学校ではイキイキ過ごすことが出来ていたのに、事故がきっかけで、部活も出来ず、
風呂に入る事も人が居なければままならない。車いすの車輪がパンクするだけで動くことすらも出来ないことにもどかしさといら立ちを感じているのに、
あげはは「可哀想」という気持ちだけで小鳥に構うけれど、小鳥からすれば“ただの偽善”
お互い嫌悪しながら進むのですが碧が中間に入り、アイスを食べたりとか、徐々に距離を縮め、お互いのことをはっきり言いあったシーンは見どころでした。
あのシーンが無ければただの部員、で済んだでしょうが部員から“仲間”(友人)に変わっていく心情をとてもうまく描写していたと思われました。
ロボット部の顧問から目をつけられて、というのはとても有りがちなシーンだったと思うのですが、あげはをロボット部に拘束させるな!とか、
天音先輩がこの夏で部活を卒業しなければならないなどと言われ、噛みつきそうになる小鳥を見ると、あれだけ心を閉じていた少女がこんなにも主人公との出会いで変わるのだな、と
関心しました。
そして、グライダーの完成。
グライダー完成し、空を飛ぶシーンは鳥肌が立ちました。勿論、演出も良かったんですが、OPを流すとか卑怯ですねー。
あたふたする天音先輩も可愛かったし、グライダーを完成させるために合宿を考え出したあげは、グライダーが飛んでいる姿を見て「すごい!」と感動している小鳥。
「好きになるってこういうこと」ってあおりも良いですね。
グライダーが好きだからこそ、モーニンググローリーを見るために。
だから好きなんだって思いがひしひしと伝わりますね。

夏休みが楽しいから…楽しすぎて、終わってほしくない
夏は巡ってくる。
生きている限り、あと何十回も。
けど、今年の、この最高の夏は一度きりだ

天音先輩のタイムリミットまで後2日。
イスカ先輩は「グライダー」を残してくれた。
小鳥の孤独を癒して目に見えない友人になってくれた。
恩人みたいなもの、という描写が。

よーし、いってこい、あの雲の向こうまで!!

モーニンググローリーを発見してから急下降していくところも鳥肌が立ちました。

翼をもたない人間が空に憧れるのは、勇気がいるし、危険なこと。
でも、だからこそ、飛べない人間は……

そして迎える、モーニンググローリーを迎えれなかった先輩。
先輩のさびしそうな笑顔に泣きそうになりました。
そしてその後の飛岡の卑劣な行動。
主人公の冷静な対応が一番大人だと思ったぜ…。飛岡の方が子供だよな!
ここからPULLTOPのマークが入って、あれ?と思ったらここから二部なんですね。