一生全力モラトリアム

Long long time is ago.

この大空に、翼を広げて

あの衝撃のシーンから一転、どうソアリング部を続けるのかと考えていたら、ちゃんと双子が活躍していて良かった。
亜沙と依瑠(正式には加入していないけど)がちゃんとグライダーを隠す場所を考えていてくれたんですねー!
特に亜沙が加入して、先輩の描いたグライダーを一生懸命作るところとか、やっぱり良いですね。
天音先輩が顧問になって、素人ながら頑張る亜沙、ツンケン言うけれどジュースをみんなに買ってきたり依瑠の気配りなんかも、ものすごく良い。

  • 小鳥

自転車二人乗りのシーンなんかまさに青春、王道だぜ!って言う感じ。
あれだけツンツンしていたのに小鳥が丸くなってるよ!というびっくり感もありましたし、はじめてラブレターを貰ってどうしよう、と悩む小鳥も可愛かった。

私は空に恋してるのよ!!

には吹きました。
このラブレターが碧くんのだったらいいのになあとか。
障碍者用のコックピットの作成、初フライト、空での告白。
泣きそうになりましたね。悲しい涙じゃなくて、小鳥風に言えば

すっごくすっごく嬉しいの!!

って言う感じ。
後、何度もグライダーが飛ぶシーンは鳥肌モノですね。
イスカ先輩と自分を重ねて、その夢が叶うというのが。

小鳥はせつなげに、空を見上げる。
まるで、空に恋をしているみたいに。
「どうしよう。私明日から普通じゃいられないかも、だってこんな楽しいことを知っちゃって…はぁぁ、頭の中が空っぽになっちゃったみたい」
(中略)
「また飛べばいい、何度でも」
昼間、澄んだ青色をしていた、空に無数の星々が輝き、瞬いている。
それを恋しげに見つめる小鳥の瞳にも、また星たちが煌めいているようだった。

小鳥が辞めるなら皆辞める。
それは決めていたことなのに、事故の性で

この子を、あなたたち普通の若者の夢に巻き込まないでください

という言葉は重すぎた。
そして、飛岡の二度目の行動。なんとなく“感づきます”ね。どうしてグライダーを嫌悪するのか。
まあ小鳥ルート最中なので確信とは思えませんが。
起こるかもしれないモーニンググローリーに天才の天音と(加入していないというけれど)活躍する依瑠も素敵。
正直、天音先輩と仲良しだったのが元二年+亜沙ちゃんだけでしたのでねー。
依瑠はおまけ的な位置づけっぽかったんですけど。そうでもなかったかな。
友情を選ぶか、家族を選ぶか究極の選択にする所がまた胸が痛くて。
でも最終的に、みんなの力を借りてモーニンググローリーを迎える場面はやっぱり涙が止まらなかったですね。
小鳥も碧も翼を失っていたけれど、自分たちとみんなの力で「飛ぶ」ことができるんだ、って。

「小さなカゴの中に収めておくにはあの子の翼は大きすぎるんだ」
「ええ…いつまでも悲しんでばかりはいられないわ。私たちも前に進まないと」

入部資格は空に恋してるかどうか!それがソアリング部の加入条件なのよ!
アフターも良かったです。
ありきたりだけど、今度は小鳥自身が自分の「足」で空を飛ぶ、っていう普通の事だけど。