潮風の消える海に

潮風の消える海に

潮風の消える海に

  • 総評:青春は非常にしょっぱいものなんだなぁと感じる一本。

「恋ではなく」に非常に近いし、「僕と、僕らの夏」とも近い。まぁシナリオライター早狩武志だしね。
「しょっぱい」というか、「青臭い」というか、そんな感じ。
家族との衝突、悩みをヨットにぶつけて、揺らめく海を眺め、どう生きていこうかな、今の環境も実は悪くないんじゃないかなとか思わせる辺りの心理描写が非常に丁寧で上手。
二人とも「素直になれない」し、お互いの境遇が似たようなものだからそれがきっかけで惹かれてしまったのかもしれないに思ったのかもしれない。
けど、そうじゃなくて境遇が似てるとか性格が似てるとかでも無くて、ただ悩んで止まる1年じゃなくて縁遠くしていたからこそお互いのことをもっともっと良くよく思えた、「好き」から「愛情」に変わったって言うのではないのかなと思うわけです。
青春してるなあ。でもこの二人は、恋ではなくと違ってなんとなく幸せな未来が見える不思議。
素直になれない、お互い嫌ってる、お互いライバルぐらいに思ってる様子を見る限り祐未と典史なんですけどね。
泣きそうになりながらコクリと自分の胸の中で綺麗に昇華できる、小粒でぴりりとしたシナリオでしたね。これが学生時代(もっと若いころ)プレイしてたらもっと違う感想だっただろうなぁ。
青春はしょっぱい海の潮味なんだろうなぁ。