一生全力モラトリアム

Long long time is ago.

猫撫ディストーション【共通ルート】

元長ですね。元長。共通で結構語られちゃうんでいつもだったらぶあーって書くんですがあえて分けて。
それにしても人を選びそうである…。でも自分は好きだなぁ。
なんだかんだ言って「家族」を家族として認識してきた樹が良い。
ホントにやりとりだけ見ると家族計画っぽいよね。

なぜか俺の表情は緩んでいた。こんな風に集まって騒ぐことなんて、ここ数年なかった。
琴子がいて…みんながいて…。
こういうのが家族で…団欒っていうんだろうな…
今のこの「家族」が

柚はやっぱりどう考えても「アナザー」的存在なんだろうなぁ。

猫が人間になるわけないでしょーっ!

そうなんだよなー。式子・電卓は過去の姿に変わり果てたとしても、琴子が生き返ったことも流星群の性ならギズモの説明がつかん…。
局地地震が起きて一家四人が行方不明になったのが10日前。
でも「認識」をずらしていたから樹にとっては「一人」でいるのが当たり前だと思っていた、のか…?
やっぱり世界線を樹が移動しているのか、ずれているのかしか考えにくいんだけど。
ギズモのいる世界線でも柚が言うには鉄塔の周りにおばけ騒ぎとか地震があるわけだからある程度の干渉はあるんでしょうね。
確実に言えるのは流星群の夜、地震が起こって、何らかのことが起こったけど樹は“気付けなかった”としか考えられない。

違う世界に行っちゃいそうだった…
あたしのいない遠くに…
あたし、君といたいよ、あたしがいるのはココだから

柚は「イマ」の象徴みたいなものだからなーどう考えても。
それも家族じゃないから「イレギュラー」である家族たちに立ち向かっていけるんだと思う。
ある意味ジョーカーだと思うなぁ。
結衣とギズモのカンケイもなかなか。

こういうのはいいな…金属だったり、宝石だったり。
姿を変えず永遠にあり続ける
お前は結衣を…結衣たちをどうしたい?

結衣にとって普通のネコに見えるっていうことは、やっぱりそれは彼女の認識の問題なんだろう…と思う。
揺らいでいて流されていて一つに定まっていない個体、ってことよね。
流星群が落ちてこない“ネコ”の状態の頃からそんなに興味を示さなかったってことは彼女は彼女なりに「ギズモ」を認識していなかったんじゃないだろうか。
料理の件もそう。OPであったように、なんで人間になったネコを捨てられるのか、でもネコはネコなんだ。
火を使うことによって人間は進化してきたって言いますよね。
ネコは駄目なんですか?って問いかけられてる気がする。それがギズモが火を扱うエピソードだった、ってだけで。
きわめてプリミティブなネコなんだっていうのは伝わってきた。
琴子の

思い出、約束、誇り、意地、悲しみ…
思想、神、そして愛も…
火とは「形のないもの」を観て、そこに世界を作り出す。
何もないもののために生きられるのが人間。
あの子はそういう存在になったんですよ、兄さん。
受け止めてあげてください。あの子の紡ぐ言葉を。
もし、望みがかなうなら…私も…

ネコが人間に何故なれない?そこには断絶があるんだ。
琴子は人間状態のギズモの姿を望んでいたんじゃないのか?
琴子自体は難病にかかっていてまともに生きれなかったからこそ自由に料理したり遊んだりできるギズモを羨ましいと思っていたんじゃないかなぁと。

人間は言葉で脳を発達させるんです

少なくとも琴子はギズモをネコとして扱ってないんだよね。
結衣がネコはネコで鳥じゃないないと否定するならば琴子はネコでも知能を持てばとても原始的な人間になることができるんじゃないかと考えているんじゃないかと考えた。
琴子と一緒にボートに乗った時も「琴子の死を観たから」(受け入れた)琴子が消えたんじゃないんだろうか。
世界線の移動は樹の「観る」と「観ていない」という行為で大きく変わるんでしょうね…。
なんだ
それはどっちも“樹”なんだなぁ。
琴子がいない世界も認識したくはないけど認識はしていた、でも琴子がいて結衣がいて、ギズモがいて、電卓がいて、式子がいてきゃっきゃワイワイやってる
その世界がすごく居心地がいいけどただそれだけを認識しちゃいけない。

琴子の笑顔を見てようやく地に足がついた。
琴子のおかげで一日が始まる―
琴子と一緒に並んで歩く―
何の奇跡か夢か知らないけれどまたこんな日が戻ってきたんだ。
それ以上何を考える必要があるだろう?
俺は観たくない…
この「今」を疑ってしまう「何か」を。
どうでもいい世界を現実だと押し付けてくる何かを
何も観たくない。

こんな風に琴子のことばかり考えていた樹だけど、見ることはできていたけど観ることができなかった樹だけど“これは自分の家族で、目をそらさないで目の前にいるあの人を受け入れる、逃げないように
なっただけでも思考の変化ですね。
流星群の降った夜、とんでもないことが起こって、認識のずれが起こった。
見える星空は一つだけど、実際は星空だって重なり合って別のものが見えるのかもしれない。
世界線を移動する観測者に見えますね、プレイヤーが。
世界線っていうかレイヤーとかセルが数枚重なり合って出来上がっている世界にも思えますけどね。
いうなればぱらぱらマンガか。パラパラマンガに一人づつ、一人づつ増えて「家族」になっていった感じ。