一生全力モラトリアム

Long long time is ago.

キッキングホース★ラプソティ


「人の恋路を邪魔するやつは、馬に蹴られて死んじまえ」
一言で良いますと。
うらやましいアドベンチャー
それ以上でもそれ以下でもないです。
志乃はホント可愛かった。いやもうホント可愛かった。
のば子をやっているのに聖んと志乃がコンビを組んで草太を奪還しよう!

と心に決めるが結局、

「なーよしー?付き合ってるのに苗字呼びとかなくね?」
「そうですよ!愛し合ってるのにおかしいです!」
「じゃあ草…太♪」
「のばら」

とほんとにもうお前ら馬に蹴られすぎだよ!っつーかその空回りっぷりが逆に良かったです。
後、初体験の練習しようぜよしー!とか志乃は言い出すわけなんですけれども、でも
漢吉居草太は違った。
普通のエロゲーなら流されるでしょう。某School Daysとかの伊藤君だったらホイホイついてって痛い目にあっちゃうようなゲームだってあるんです。
青少年だからそりゃ多少Hなことに興味があるのにも関わらず。
初めては好きな子としたいからそんな事しないよ
お前どんだけカッコイイんだよ!と突っ込みたくなった。
後、草太母の

「草太が好きになった子で、草太を好きになってくれた子なら、私はそれだけで嬉しいし、なんの心配も無いわ」
「お互いを大事に出来ない子と草太が付き合うわけがないもの」
「その代わり一生思い出になる日にしてあげなさい」
私に気を使うよりも今は二人の時間を大切にしなさい、母さんが言いたいのはそういうことで。
「後になって二人で思い出せる日をいくつ作れるか」
「それが一番大切なことだわ」

好きな子と付き合って、好きな子とずっと一緒に居られることを祝福できる母親っていうのもすばらしいと思うんです。
ザコン、と思われるかもしれないけど草太が母親を思う気持ち、母親が亡き父と草太をすごく大切に思っていると思えたシーンです。

「うらやましかったよ。ずっとうらやましかった、ううん今だってうらやましい」
「でもさ、でも思ったんだ、なんつーかあんたらの恋愛はあんたらだけの恋愛じゃないって……」
「本当です、そうなんです」
(中略)
「志乃さんなり私なりと同じ時間を過ごしてそうしてお互い結ばれあったわけで」
「いっても良いなら言う。蹴られた馬だからいえる。
あんたらをくっつけたのはきっとあたしらだ」

やっぱり空回りして好きな子と好きな人が付き合うことは祝福することなんだよ、ってたいちょーに言われてもやっぱり煮え切らない(そりゃそうだ)聖んと志乃とのばらの和解するところもすっごい良かった。
そして最後のたいちょー。

あぁ、いいなぁ、うらやましいなぁ。まちには、恋がいくらでもあふれていたけれど。
その恋がはじめて、自分にはうらやましく思えて。その恋はみんなの恋で。
みんなが、みんなを好きで。そんな四人が、自分は、好きで。
だからなんだろう。
「……いいなぁ」
『うらやましい』は、それがいいなぁと思わないと沸き起こってこない。祝福してあげられたら、それは自分にも嬉しさとして還ってくる。あの子たちみたいに。
「わたくしも」
「そう、なろう」
家に帰ろう。
今ならきっと、ああいう風に笑える。

とかね、名言多すぎですよ。
a103netさんの「キッキングホース★ラプソディ」の感想のたいちょーの考察も面白いです。
正直FDでたいちょーを攻略したいっ!って意見は分かります。
3人で草太とイチャイチャするシナリオもSiriusだったらあったでしょう。
でもね、無いから良いんですよ。
逆にハーレムがあったら「ああ、エロゲーだもんね」の一言で済んでしまった部分って大きいと思うんですよ。
三者三様の恋模様があって、それが「ああ、うらやましいな、自分も恋愛したいな、素敵だな」と思わせるのがこのゲームの肝だったんじゃないでしょうか。


シナリオはやっぱり「織奈のばら」ですね。だんだん親しくなっていく過程とか、恋人になって変化していく人間関係とかその他もろもろを考えるとカッコイイ主人公とカッコイイヒロインを見れたと思います。
http://jin115.com/archives/51740133.htmlとか体験版で体験してください。
キャラクターは断然
辻志乃
ええもう「おのれー!」が可愛すぎて本当に困る。困るっつーか恥ずかしくなるぐらい志乃っぺルートはうあああああああああああああリア充が!リア充という怪物がやってきたあああああああ!
と思うぐらい可愛いです。その上耳年増で「おねーちゃんがー」といいつつ草太のテクニックに堕落していく姿は本当に
おのれー!
ハーフプライスでよくここまでクオリティ高く出来たと思います。
次は是非「リアル妹の居る大泉くんのばあい」をやらせていただきたいと思いますです。