とらドラ!(7)
- 作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/04/10
- メディア: 文庫
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頭がどうにかなったとか眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
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びっくりだよ!
みのりんが!みのりんがへこんで泣いてるシーンがもうね!orz
実乃梨の声が水に沈むみたいにゆらゆらと揺れた。
気付かないふりで言葉を待ってやる。
「…直るかどうか私にはわからないよ…」
「直る」
(中略)
壊れても壊れても何度でも形を取り戻すもの―。
例えばそれはちょっとした誤解や想像でたやすく壊れ、死にしかし実乃梨の笑顔や言葉で何度も何度もまた直り、生まれる、自分への実乃梨への、想いだ。
壊れたって直るのだ。
壊れるたびに直せばいいのだ。
この文章、あまりにも深すぎると思うのですよ。
勿論、竜児はみのりんの事が好きだから、直せると言い切る部分が。
対比で
今年も一人、サンタは今年も現れない。
思い出したみたいにこの時期ばかり、いい子ぶってみたって遅いのだ。
だから、今年も一人。
来年も一人だろう。
きっと、その先もずっとずっと、一人だろう。心地よい死にも似た眠気に目を閉じながら、大河は思う。
そう思って、その後。
大河が竜児に対する淡い恋心に気づいてしまった、部分。
北村にひたすら恋し、一途に思っていたけれど、それはただの逆行で子供であったと気づく部分。
ライトノベルにしては重すぎると思いました。
青春してるなあ。
勿論、その前の部分でばかちーこと亜美の言葉も重い。
「ね、どうするの?」
嫌味でも意地悪でもない静かなまなざし。
少し冷たくて、どこまでも透き通るブラウンの二つの瞳。
身じろぎもできなくなるまっすぐさで、亜美は竜児の心の底まで見通すみたいに強く強くのぞきこんでくる。踏み込んでくる。
「ほんとにさ、タイガーが祐作とくっついたら高須くんどうする?そんなの別にいい?自分が実乃梨ちゃんとくっつけさえすれば、他の誰かさんはどうでもいい?」
亜美自体ももともとわがままだし二面性のある所謂“ぶりっこ”な訳で。
三人の女子の気持ちの交錯と、その気持ちに対する男子の錯綜。
“ただのツンデレ娘とそれに翻弄される少年の恋愛小説”とはひとくくりに言いにくい、と思った。
細かい描写がすごくうまい、それに伏線を回収している能力がすごすぎるよ、竹宮ゆゆこ。
それも“ちゃんと完結している”ライトノベルだしね。
正直、一巻と「とらドラスピンオフ! 幸福の桜色トルネード」の出来があまりにイマイチ、と思って敬遠していた自分がアホだった。
ちゃんと一巻から全巻読みたいな、と思った珍しいライトノベルかも。