はるまで、くるる

はるまで、くるる。

それは春の日のような、甘くて果ての見えない、悪夢と終末のハーレム。

うんにゃん！
あなたもきゃっきゃうふふワールドにお連れしましょうか？
いやあ、噂では聞いていましたがこれは秀逸なシナリオ。
粗削りながらもかなり良い。
逆に言えば近未来SF×ループモノなのでなかなか一般受けするかどうか、ですが。
某チャンネルと比較されそうですが、これはこれで良かったかと。
まず序章の時点で
乱交しましょう！
とか言い出して乱交しだすっていうのも新鮮で笑いました。下ネタ満載だしね！
秋桜√の冬音の死体とかたまに出てくる、冬音そっくりでリボンの色が違う女の子がいるなあと思ってましたが直球でしたね。
冬音は何か仕組んでるんじゃないか？と秋桜√で匂わせて、直球で来ましたからねー。
某チャンネルで言ったらミキミキポジションかと。
何度も何度も“永遠の三か月”を繰り返して、絶望して、デジャヴを感じて、喜んで、また眠りにつく…とホント救いようもないんですが、その永遠ループから抜け出せた彼女たちと主人公のメンタルの強さに拍手を送りたい。
秋桜の「この世界の探求」もすごい面白かったし、冬音のバックグラウンドの告白、静夏の一季を元気にさせる、という単純で、でもちょっと苦みのあるところが素晴らしい。
“８６４５１”のパスワードも素晴らしい。
できたらもっとTrueの背景をハッキリ描写してほしかったかなという部分はあるんですが、あんまり長くなってもダレるしね。
お気に入りは冬音ーと見せて静夏。

元気って素敵だわ！

これが本作品の結論でしょう、というか思いたい。
最後に一言。はるよこい、はーやく来い、の曲がこんなに怖いゲームは無いかと！
残念なのが師走ほりお、笹井さじさんの絵がかなり癖ある部分かな。静夏（師走ほりおさん絵）は特に一枚ＣＧがあれ？と思うくらいあれでした。
笹井さじさんはあかときっ！塗りの方が良かったよなーとか。
いろいろ思いましたが面白かったです。
SFなので考察とかも進められると思いますが、結論的に渡辺僚一さんと木緒なちさんの宣伝勝ちですね。