一生全力モラトリアム

Long long time is ago.

見上げた空におちていく



『見上げた空におちていく』 【初回限定版】

『見上げた空におちていく』 【初回限定版】

少し前は田舎で、今は急速に発展した科学研究が盛んな街――長浜研究学園都市。
5年前に家族を事故で亡くした大学生、椋木悠斗はこの街で母親と二人暮しをしていた。
幼馴染の真央や、後輩の心音。街の何でも屋の式澤と助手の笹原。そしてお世話になってるバイト先の店長さん――。
科学で溢れた街は都会とは違う空気を持ち、どこかせわしなくも暖かい。
そんな変わらない日々に、一人の少女が訪れた。どこまでも無垢な白い少女。ユキ。
死んだ父親に関係があるらしい少女との出会い。
そうして悠斗は、幾つかの事件に遭遇し過去の真実を知ることになる――。

まぁそんなプロローグなわけですが実際にはある日突然知らない女の子がやってきて―
ドタバタするラブコメでは無いです。
実際、知らない女の子が出てはきますがねw
「黄昏のシンセミア」や「コンチェルトノート」を作った「あっぷりけ」の処女作なわけですが、システム的に大分古いですねー…。それだけ「コンチェルトノート」やら「シンセミア」が進化してる、って意味も有りますが。
オダワラハコネさんの絵も若干古いかな。しょうがないですが。
若干SF寄りということもあって『?』となる部分は有るんですが、まぁ桐月さんの持ち味なんでしょう。
コンチェルト以上の荒削り、といえば良いんでしょうか、日常→ユキの絡んだ非日常があまりに突然訪れすぎてびっくりする部分も有ります。
『With』ルートであらかたの謎は一応解けるんですが最後モヤッとしたのが気に為るなぁ。
第4の人物とかアル・ユキの戸籍とかね。多分式澤がもってるんだろうと思いますが
後、日にちのアイキャッチムービーが有るんですが、スキップしていても強制的にスキップ解除されてしまうんですよね。それが結構不便でした。
相変わらずのFragmentシステムは健在。
いろいろな小話が見れるのはやっぱり良いですね。
「Gが出た!」の話なんかすごい好きです。声が黒猫さんですしwww
BGMがすごい良い。「緊迫」とか「蒼穹」とか。勿論OP「見上げた空におちていく」は名曲だと思います。
シンセミアもコンチェルトノートも良かったよなあ。
【ユキ】
一言で言って可愛いです。
告白しても「マンガより好きです」とか「ケーキより好きです」とか言って注意されてしょんぼりするところ。
裏モードのユキもカッコイイ。
それを回避する悠人はもっとハードボイルドってるような気がしますが。

人類が得た新しき友人は孤独である。
孤独を自ら作る機械で埋めた人類は、郡という殻を脱ぎ捨てて
ヒトとなる。
ヒトに脱ぎ捨てられた人類の死因は、言うまでも無く、孤独死である。

『メルクリウス概論―』
アル可愛いよアルうううううううううううううううううう!!
こんなにSFしてるとは思わなかった…。
アルが強くて弱いからユキの体をコピーして生きてたのか…。
それものうのうと暮らしていたらそりゃあ、ね。

私は!こんな事で生み出されたくなかった…!!

何故悠人が狙われていたのかは、“MercriusTYPE-000000β”だったんですね。
松永さんのアルとユキの演技分けがすごいです。
アルのツンデレっぷり、ユキのへろへろ〜っとした声。
アルとユキだったらどっち?といわれたら勿論アルと答えたいですね。
アル攻略できないんだよな…辛いな…。
もうちょっとアルの出番を増やして掘り下げて欲しかったかな。
ちゃんとTrueがあるようなのでそちらに期待。

 
【真央】
焼き餅をするユキかわえええw

ただいまーこれから友達来るからー

Fragmentの妹バージョンのユキ・アルが可愛すぎるw
やっぱり若干アルっぽいユキの方が可愛いですね。
真央の謝罪と涙の意味と速見の行動。

どうにも、できないかな。それに、そうだとしても…多分困ると思う
亡くなった人のことはもう悪くいえないし、本当のことやどう考えていたかなんて、本人に聞かないと…ね

亡くなった人だからこそ行動は分からないし、理由だって分からない。
椋木主任と羽二生氏の対立?から起き得たんでしょうか?莫大な利益を目当てに。

夢って言うのは過去の記憶だな。
それが強ければ強いほど、表に出る。でも、普段はなりを潜めているのが厄介だ。
茂みに潜む獣のように不意に現れては噛み付いてくる。そしてなすすべも無く食われてしまう。

式澤さんカッコイイ。
速水を自宅に近づけないために廃墟の桜丘技研を利用するあたりがすごい。
やっぱり椋木主任が羽二生氏の地位を奪うカタチと「メルクリウスプロジェクト」を利用していたと。
殺意が会ったわけでは無いけれど、隙あらば排除しようと考えていても不思議じゃない。
うーん、最後は確かにかっこよかったけど(情報ソースをバラす)、アルと式澤さんのお陰というか。
「メルクリウスプロジェクト」がもう少し明白で、分かりやすかったら良いんだけど、あまりにも抽象的過ぎて
理解できなかったり…うーん…。


【心音】
心音ルートは大体あれですね、過去というか。
こやかましい後輩は良いものです、やかま進堂さんとか。
うーん…シナリオはかなり消化不良。
タイプDに何故耐性があったか、アルが何故捕まらなかったのか、とか考え出したらキリないんですが。


【With】
アルルートといっても過言じゃない限りなくアルに近いユキTrue。
Fragmentのラストが印象的ですね、

この世界は毒素に満ちている―(中略)
あの子にも何か残しておこう。
この世界に生まれ、辛い目にあわせてしまったのなら、それは私の罪である
君に幸あれと私は願う。
君の歩む道行きが、幸せであるようにと祈っている。
以下は君と共に歩む隣人に充てよう。

母親の優子さんがすごい強い。
息子一人と旦那を亡くしてその上次男が逃亡しだしたりしたら普通は驚くでしょうに。
メルクリウスを捕らえようとしていたのは缶生態の存在を知って、絵空事ではないことを理解し実物の保管、
神代の理論を理解できるのはアルのみだということだったわけですね…。

アイツよりも?
……うんって言ってくれないんだ…。そっか、そうよね、私の失態で要らない自分まで背負わせちゃったわけだし

アルとユキの三角関係良いですね。
余裕のあるようなそぶりのアルとインターフェイスの関係でそこまでの感情が
難しいと考えているユキと。
アルが他のキャラクターとの関係性を持つのも良いですね。
他ルートだとまったくといって良いほど無いので。

この馬!

アル様カッコイイよアル様。式澤さんもやっぱりカッコイイ。
最後の最後でユキやりきりましたね。アルに頼りっきりなのかと思いましたが。
ただ、“万能じゃないナノマシン”で治せられることができるのが“アル”、“ユキ”、“悠人”。
残りは誰だったんでしょうか。
ちょっともやっとするなぁ。
考察でも読んで考えて見ます。