一生全力モラトリアム

Long long time is ago.

生徒会の一存シリーズ

ホントにですね、序盤は受け付けなかった!
けど、物語が進むにつれて面白く感じた、珍しい作品。
かもですねー。
一存→二心、と2時間ちょいで読み終わりました。
序盤に関しては、ホントにこんなかんじ。

『日々繰り広げられるゆるすぎる会話。日々費やされる青臭い日常』
この物語は碧陽学園生徒会の生徒会メンバーによる平凡なゆるい日常を淡々と描くものです。
過度な期待はしないで読みやがってください。ださい。

杉崎の過去とか過去の生徒会メンバーでくりむの苦悩とか、知弦さんの過去とかホントにちょこちょこっとなんですけど、そのダークな部分も含めながら現在進行形のゆるい日常が心休まってしょーがない。
ホントにやまなし、オチ無し、意味無しみたいな感じはするんですよ。だけどそれが心地いい、というか青春の一ページ、みたいな捉え方も出来て、読者として一気に叩き落とされたわけで…。
良質なライトノベルですか?と聞かれたら真っ先に答えは「No」って言いますね。
ホントに富士見書房ライトノベル、と言われるとスレイヤーズみたいに剣と魔法の世界とか思ったり伝勇伝のように魔法とファンタジーと、主人公の過去、みたいな感じを思い出すわけですよ。
それとか風の聖痕みたいなちょっと中二病っぽいファンタジーとか。
そういうのマッタクいっさい無いんですよ。だから『富士見書房』っぽさを期待してる人からするとなにこれなんですが、面白いです。
ゆるい日常…そんな話でもいい。
むしろ今までそんなライトノベルがなかなか無かったので新鮮でしたし。
でもアカちゃんことくりむ会長は可愛すぎだと思います。
勿論知弦さんも素敵だし、深夏、真冬の姉妹も可愛い。キャラクター性がここまで立ってる雰囲気のいい小説もなかなかないと思われます。
そんなところが好きなんですがね。
人は選ぶと思うのですが続編が読みたいし、7月からのアニメも楽しみです。