一生全力モラトリアム

Long long time is ago.

恋ではなく-It's not Love, but so where near[林亮輔ルート]


痛いなあ。WA2系の痛さ。雪菜がいない、かずさと春希の物語に近いような気がする。
林兄妹が痛い。可哀想過ぎる。
メインは林兄妹と言いながら朋子寄りでしょうか。
映画を撮るという話も結果的に延期というか延びてしまったような描写ですし、扶は振られるし、まぁ相変わらず不遇です。
どちらかと言えば病院の話になってますし、ちょっとルートの雰囲気は違うかな。槇島父との話もありますし、なんとも言えず。
朋子は「同情」、「憐憫」と言う目で見られたくなかった。一人の女の子として見て欲しかった。
病気を持っていても関係なく接してくれる「八坂史典」が何よりの白馬の王子様で、嘘の付き合いでも幸せだった。
同じく祐未もそう。過去に弟を亡くしてしまいべったべたに朋子に付き添ってしまうけれど、姉だった。
はじめての恋、はじめての兄の友人たち、映画制作、はじめてのブラ、はじめて姉のように接してくれる存在、そして兄のようで兄ではないドキドキする存在。
手術成功後ちゃんとした恋人になりたかったと思いますよ、ホント。
亮輔も祐未の顔を見て吹っ切れたと言っていましたが、それ以上に朋子は絶対勝てない相手、祐未と関係を持ってしまった時点でもう跡形もなく初恋は終わってしまったのでしょうね。
嘘の付き合いでも幸せだったのに、ぶち壊された朋子は気の毒という言葉では表せないぐらいです。
エピローグで手術が成功し、東京に戻った後また酒田市に来るか?という兄の問いに対してもう良い、結構だと決別という決意を多分○4歳くらいの女の子が考えたと思うと…。
亮輔に関してはなんというのでしょう、はじめは祐未に対し朋子を亡くした弟に重ねないでくれ、と頼んだ後恋人ごっこがはじまり本気になる…と思う部分が若干うむ?となりました。
まぁモデルやってるというだけあって亮輔がぶれてしまうのも仕方ないよなぁとも思います。
朋子ちゃんが大人過ぎたのでしょうか、それとも祐未と典史の思考が子ども過ぎたのでしょうか、どちらなのかはわかりません。そしてラストのブラコンで居られないと思う朋子の気持ちが非常に辛かった。
恋はもう出来ないと言っているけれど、祐未の言うとおりもう焦る必要性は無く、時間が経つのを待つしか無いんだろうな、と。
そして恋を喪中にする、と言っていた典史とは迷わず橋で再会出来たのならまた迷いながら結ばれるのでしょうかね?
しかしお互いを好き会っていて、過去のことを全部凄惨したのに歩み寄ればガラスのように傷つけてしまう典史と祐未のカップルは結局、結ばれても幸せになれないのが待ってるというのが辛い。
誰かから御膳立てしてもらっても素直になれない二人だからこそ、恋愛に対し拗れあったんでしょうなぁ。