一生全力モラトリアム

Long long time is ago.

お嬢様はご機嫌ナナメ




お嬢様はご機嫌ナナメ」コンプリートしたよっ!

マジです、七波お嬢様。

  • 総評


※このゲームはフィクションです。登場する人物名、地名、設定等はすべて架空のものであり、実在するものとは一切関係ありません
なので、経済話題はちょっとおかしいです。おかしいです。おかしいですが、架空のものなので(中略)
共通ルートや、財閥ルート二部構成が割りと長かったですが、キャラクターも立っていて掛け合いなど見ていて面白かったですし、主人公桜咲のアンチヒーローっぷり、鶴美のアンチヒロインっぷりも良かったです。
憎めない悪役アラサー鶴美。

そして両お嬢様(七波・詩綾)のナナメっぷりも大変良かった。
花ルートは結末ルートみたいなものだったので、そちらはちょっとだけ毛色が違ったかな。

との事だったので、
音羽→透夏→詩綾→七波→花で。
音羽より透夏の方が攻略順としては先のほうが良かったかな?
―As you whish,my lady?
―My lady is daning with your valet.
ライターの籐太さん、保住圭さんタッグ再び!
なでしこドリップのような悪夢…悪夢じゃないけど毒にも薬にもならないシナリオだと困るなぁ、と思ってたのですが二人ライターさんの「良さ」が引き出されていた作品だと思います。
ただお二人のファンでは有りますが、複数ライターであるということということもあって「アイドルルート」、「財閥ルート」の違いが明確に出てましたね。
予想ではアイドルが保住さんっぽい(音羽デレ)、財閥が籐太さんっぽい(七波エッチシーン見てると)ですね。
アイドルルートはとにかく「デレ」「お嬢様ゲー」感覚、財閥ルートは「政治経済を含めながら家族問題をクリアしていく」感覚なので真逆というか…。
主人公のスペックがアイドルルートと財閥ルートだと完全に違いますし。
アイドルルートだと、一般エロゲー主人公並みのスペックですが、財閥ルートだといくら当て逃げされても死なない、刃物を使った戦いでも刃物の刃だけを落とす、政治経済について博識がある…などなど。かなりスペックに差が出てます。
ensemble×籐太氏と言えば「花と乙女に祝福を」を思い出すのですが、花乙に比べ愕然とするぐらい文章力が上がっていたと思います。花乙は眠くなったし、クリアしてない
学園お嬢様ゲーだと勘違いして買うと辛いかもしれません。
それと難点は共通ルート長めで個別が1〜2時間程度というところもあるかもしれません。共通ルートが別に面白くないわけではなく、すらすらテンポ良く読み進められたのは共通ルート書いたライターさんの力量だと思います。共通に関しては保住さんが書いたのか、籘太さんが書いたのか知りませんが、個々のヒロインたちの出番もちょこちょこ出しつつ、財閥の話も絡め、アイドルの話も絡めてるあたり、良かった。
でも、シナリオの出来もキャラクター設定も、原画もかなり良かったのでお勧めです。透夏はなんかCGパース狂ってましたけど。
何より桐谷華さんのやる気のない七波お嬢様の声と細々としたか弱い声でいじめてほしい願望を持つ詩綾お嬢様などは一見の価値有りですね。
音羽に関しては若干ウザいですね、世間で酷評されているほどでは無いと思いますが…。詩音くんもうざったいショタだったんですけども財閥ルートで180℃印象の変わった人物の一人かな。
すごいシスコンだっていう事で、詩綾に思いを吹っ切れさせない元に対してイライラしていたんだと思いますが、世の中そうもいかないんですよねぇ。
個別に入ったあとの甘々っぷりを見るとうーん…。難しい。ただ、「世界一ムカつく!」って青葉りんご嬢の声もこの上なくあっていたので。
そして、鶴美お嬢様、一色ヒカルさんの名演技。花ルートで是非味わうべきだと思いました。

  • システム

この大空に、翼をひろげて」と一緒かな?花乙、恋キャンの椎名理緒はリストラされましたか…。
快適でした。
椎名理緒、ウィンドウ固定だしホント古い紙芝居ADV向きの最低限システムしか積んでないんだもん
テキストウィンドウ、小さすぎませんかね…。それと既読スキップの文字の色が若干灰色過ぎて見づらかったです。
ウィンドウの不透明度を変えれば見やすくなりましたが。
左右の音声振り分けとかも良かったですね。
マウスジェスチャーが非常に使いやすかった。「この大空に、翼をひろげて」では確か「前の選択肢に戻る」がなかったと思うんですけど、これにはちゃんと搭載してあって3回ぐらい選択肢戻れたので良かったです。

  • その他

七波お嬢様ルートがなかなか難しかった、というかいらない選択肢多すぎだと思いました。
アイドルルートは割りと早く分岐できてていいんですけど、財閥ルートで特に詩綾お嬢様ルートに何度入ってしまったことか…。
難易度は割りと高いと思います。
夏に七波アフターが出るとの事なので首を長くして待っていたいと思います。
詩綾お嬢様でもいいのよ!「お嬢様は変態ドM雌犬奴隷」とかでもいいのよ!
それといくつかの謎。

    • 七波の父親は先代であることは確定だけども、母は誰なんだ?
    • 初美お嬢様の行方はどうなってるんだろう
    • アイドルルートでの10億の行方
    • 音羽の借金肩代わりしていたわけだが、財閥潰れ、その後はどうやったんだろう

アフターで保管してくれると嬉しいですね。

あんたに光を見せてあげるって!

事前に言われているほど、“ウザい”娘ではなかったと思います…が、頭の悪い契約を結ぼうとしちゃうあたり「アイドル夢見る少女」だった、とか「行動力のあるバカ」と称されてもしょうがないですね…。
共通ルートで感情赴くままに行動しちゃうところが頭脳派主人公元視点から見ると確かにウザい。
超ハイスペック主人公桜崎元くんが「普通のエロゲ―主人公」になっていたのがとっても残念でなりませんでした。
共通ルートで裏取引をしたり、大切な人(七海・花)を守るため鶴子他財閥の人と心理・頭脳戦を繰り広げて、尚且つ音羽の借金取りと戦ったり、もうめちゃめちゃ
かっこよかったんですけど、ネットの動画アップに慣れてないとか、序盤のマーケティング戦略がうまくいってなかったりとかあれ?元くんこんなに駄目キャラだっけ?と
思うぐらい「普通のエロゲー主人公」に成り下がっていたのは如何せん残念というかもったいないというか。
共通ルートで刺繍は執事の中で一番できる、人間ミシンとか言ってたのに、アイドルルートだと、週はさんで刺繍作ってたしね…。まぁ二人分だしねぇ…。
デレてからは可愛かったです。デレてからは。
ただ、やはりメインはタイトル背負ってる「七枷七波」という少女であって、七海の従者を解雇されたにも関わらず「かまってチャン」な七海が
深夜まで元が帰ってくるのを待つとかところとかを見ると、やっぱり辛い。
勿論アイドルルート共通入るまでの透夏の複雑な想いとかも絡んでくると
余計辛かったですね。
それと、もんのすごいシンデレラストーリー。
地下アイドルからネットアイドルにのし上がっていくという意味では。共通で高金利貸悪役?

あの輝いた目がどんどん濁っていくのが楽しみなんですよウヒヒ

なんといっていた花岡があまつさえインディーズアイドル音楽配信の為にサーバーを貸しちゃったり、舎弟が音羽のヲタになっちゃってたり、
花岡自身がどんどん丸くなっていく姿を見ると、なんかこう…「純然たる小物悪役」に見えてきて残念でした。
最終的に赤城涼子や鶴美(七海姉)たちからの邪魔が入ったりしてるんですが

1人1人に一つずつ、夢は誰の上にも強く、星よりも輝いているのよ!

というゴリ押し?で終わったので、何とも。
後々の方向性で考えると、ネットアイドルとしては大成したとしても『アイドル』として大成するかどうかは微妙ですし、借金などはどうなるんだろうか。
一応本人の意志で巻き込まれた訳ですが透夏さんの立場が気の毒だなぁ…。
それと、天照院学園の定時制部分を知らないでいた元にも違和感あるんだよなぁ。あれだけ頭がキレるなら自分の学校ぐらい知っているはずだと思うんですけどもね。

  • 透夏

普通なら『お嬢様』ルートにいけたのに、まさかのアイドルスカウトを受け、アイドルになっちゃった一番の被害者…と思っていたんですがそうじゃなかったですね。
一番このゲームの中でまともな人物で一番普通の恋愛をしていたような気がします。
普通の女の子に憧れているのにいまいち女の子になりきれない、ある意味作中では男前なヒロイン設定されていて、その悩みを打破するつもりでアイドルになる、
「可愛い女の子になる」という悩み多き少女が新しい友人を手に入れ、恋人を手に入れ、成長していく王道なシナリオだったかと。
音羽と違い、アイドルを目指していたわけではなく、我慢をしなくてはならない事、「アイドルを続ける覚悟」ということも透夏にはなかったんですよね。
アイドルを目的としていたわけではなくて、透夏がアイドルになることで音羽を輝かせることができる、親友の夢を叶えさせる手助け、元が二人をマネージメントする。
二人の頑張りを、を花岡が見届けることで音羽が将来的に借金を完済することができるのではないか、と思われる意味でも重要でしたね。

構うものか、私たちは三人で進んでいくんだ!
夢は、一人のものじゃないんだ

元も一人の恋人として、一アイドルのマネージャーとして秘めながらでも恋を貫き続けるという覚悟が分かったルートだったと思います。
音羽と透夏二人共が、元に好意を寄せて、結局フラレてしまったけれども逆に友情をとてもうまく育んだという意味でも。
七枷一族がこのシナリオには絡んでこないのでアイドル稼業としては問題なく進むんじゃないかな、と。EDの「ShiningStar」も良かったですね。
悪かった部分。
こっちの音羽の方が数段ウザい
ホワイトボードの交換日記も微笑ましいと思ったし、それから恋が実って〜というのもわかるのですが、
お前がしたり顔でキューピットとか言うな。

アイドルなんだから誰に見られるかわからないような所でいちゃつくんじゃないの!
浮いた噂がたったら、人気なんて一発でダウンよ。わかるでしょ?それが偶像(アイドル)なんだから!

お前が言うな。(音羽ルートでは七枷家の前でHやら、商店街でイチャイチャしてた癖に…)
確かに、気になっていた相手が自分の友人とくっついたらそりゃ割り切りにくいですがな。
しかし、花もこのゲームの良心だなぁ…。恋人ができても「妹ですから!」(ドヤァが可愛すぎ
透夏お嬢様もなかなかの変態で良キャラでした。人気がないのも音羽が原因だから…(人気投票見てると)

  • お嬢様ルート共通(一部)

七枷財閥が倒産になりそうになり、アイドルルートとは一歩変わってもう超人的(戦闘的な意味で)な活躍を魅せてくれる元くんが素晴らしい。
そして何故七波が「庶民の生活を教えて貰いたい」のかという理由やら、鶴美の策謀やらもうなんやらかんやら主題に絡んでくるのに「お嬢様を守る」というただ一つの願いのために、命を張ったり、策謀を巡らせたり、「従者」という立場ながら頑張る姿が良かったですねぇ。
七枷七波と鼻の身寄りの為に雪小路に取り入るというのもなかなか。ただ、雪小路のお父様が言うように詩綾の好意を利用するあたりホント、アンチヒーローだなぁ。
気になったのは鶴美と七枷財閥の人々の血液型が一緒なこととか。
鶴美に対しては大体のネタバレを踏んでしまっているので納得できる部分はあるんですけど、やり過ぎなのではと思う部分も多々。
元と鶴美が似ている、というのも結構な伏線ですよね。元は「お嬢様をお守りするなら何をしても構わない」、「鶴美はお金を手に入れれば、何をしても構わない」というところですか。
やっぱり音羽に関しては間の悪い子、としか思えなくなりました。
庶民的な考え方、ショッピングモールの中に商店街を作るという七波の思いと、商店街の人々との埋められない確執が分かったんですけど…。

これがあんたの知りたがっていた庶民の考え方なの。
別にお金儲けしたいわけでもない、新しいことにも興味が無いし、なるようにしかならないことに慣れてる人なのよ
朝鮮維持はただのギャンブルで現状維持が尊いと考えてる。
現状維持さえできなくなったはずなのにね。
そういって誰かのせいで消えてく連中だけだわ。

音羽は「カリスマ性」が自分にあると勘違いしてる節があるからな
音羽ルートからやったお陰で嫌な思いはしなくて済んだんですがこれは音羽ちゃんウザいわ。
政治経済学についてはノーコメントで。
国債についてもなんか解釈がおかしい、内容的にはマクロ寄りなのに考え方がミクロ寄りなのも気になりましたし、何より一人の女の子のために「一兆円」国が発券させれば〜のくだりで
お、おう…としか言い用がなくなったと言いますか。

  • お嬢様ルート共通二部

完全に倒産し、すまいるコースに入学させられた七波と元なのですが、このシナリオ完全に籐太氏だよなぁとw
ノリが完全にメタモルファンタジーwww
メタモルファンタジーなんだけど、理事長が鶴美に変わりどんどん状況悪化していくのに対し、お嬢様は斜め上でちゃんと物事を考えていて良かったですね。
花ちゃんもなんだかんだで雪小路家に染まってしまい、笑いが止まらなかったです。
ただ、詩音と七波との婚約の為、一生懸命、バトラー(間違ってない)やって、涙を流すお嬢様はたまらなかったですねぇ。
七波お嬢様が持ってきた絵画が贋作か、雪小路が持っている絵画が贋作かどっちかがわからないんですけども。
お嬢様が肉じゃが皆で食べたいよぉーって涙するところとかも良かったなぁ。

  • 詩綾お嬢様

「煌めく黄金の薔薇」の茶器を使って上級従者になったらお茶を入れたかった、という桜咲の思いを汲み取って一般庶民になってしまったが、お嬢様と一緒にお茶を淹れて飲むシーンなんかジーンと来ましたねぇ。一番面白かったです、バンッ!!
時代はラブ調教なんだよ、バンッ!!
そういえば、桜咲もBLとS調教されてるよね…お互いWin-Winかな?
個人的にはドM腐女子お嬢様というのはドツボで詩綾お嬢様父も

これじゃあ恋人ができやしない…

と嘆くほど酷いのですよ、だがそれがいいっ!
アニメイドを自宅に作ったり、メイドたちにBL調教しちゃう詩綾お嬢様マジ斜め上。(七波の斜め上っぷりを超えてる)
桜咲を好きになったのも闇執事(多分黒執事)の影響でも、好きになっちゃったもの勝ちだよねぇ。
それと、アダルトグッズ買いすぎですお嬢様!
初体験が犬耳プレイ(ストッキング破り)、パイズリオナホプレイ、精液オナニープレイ、アナルプレイなどなどホント倒錯してるのが素晴らしい。
詩綾お嬢様の声もバッチシ。か細い声で尚且つ加虐心をそそるような感じで堪りませんでしたねぇ。
桜咲クイズで七波に勝てない〜って言ってる詩綾も可愛かったです。
また、このシナリオの良いところは他ルートだと正直ウザい詩音が凄い頑張ってるところ。
頭もいいし、ピアノも上手い、だけどシスコンで自信過剰気味なウザいショタだったんですが、響木兄妹と仲良くなって、響木兄妹をDQN子どもから守ろうと一生懸命フェンシングを学ぶ姿なんか良かったですね。
ウザいから可愛いショタにジョブチェンジしていてそれもGood。
最後に、詩綾とプレイ中の声を聞かれて

お姉さまを写真で脅して何が紳士だ…おのれ、桜咲め!!

と勝負を挑む勘違いっぷりも可愛かったです。
雪小路のお父さんも詩音にショックを受けさせたくない、姉の趣味をばらしたらショックで引きこもってしまう…というのも笑えましたし。

いいえ、あの詩音が…自分を弱いと認めて、それでも立ち向かっていくなんて…

フェンシング対決も少しだけ桜咲が手加減したからという部分は有るけれども、でも詩音自体のフェンシングの腕も上がってるんでしょうなぁ。
熱血あり、お嬢様の斜めっぷりもあり、萌えもあり、上出来なシナリオでした。
―Wie Sie wunschen, meine Fraulein

  • 七枷七波

中核ルート。
一番攻略難しかったです、ドン。
どうしても変態マゾお嬢様ルートに入ってしまってなかなかルートが決まらなかった、ある意味で本当に斜めなお嬢様でした、ええ。
鶴美の正体も大体のネタバレを踏んでいたわけなので、何故元に執着していたのかも分かったんですけど、何故七波に対しても意地悪を続けていたのかがはっきりとわかりましたね。元、出生のネタバレがわかるわけですし。
というか、七波が凉子からも嫌われているか、という理由もはっきりわかりました。
なぜ、七枷財閥が解体されてしまったのか。結果的に親類、家族との確執があったから、七波が大変な目を見てしまった。
また、「七波」の為とは言え七波と花の為なら悪事も働く、「自分と自分が愛するものを守れればそれでいい」、というある意味でアンチヒーローな元くんが現状を齎した元凶といっても過言では無いかもしれません。
頭の悪い「赤城凉子」もある意味可哀想でした。子ども産めない体なのに旦那様は愛してくれたの!!にはあっ…とさせられましたし、友禅師鶴美も結局のところ、祖父に対して七波を愛するが故に怒りしか齎せなかったのかもしれません。
10億円に執着していた理由もはっきりしましたしね。雪小路自体にも危うい思いをさせていたわけで。
そして、中畑静子ちゃん。
この子も裏金10億のせいで人生狂わされてしまって可哀想でした。最終的に元が雪小路への斡旋をして、話を丸めてくれたのは良かった。
最後みんなで後夜祭ダンスを踊って、個々のヒロインたちと喋ってるところも印象的でした。バン。

おそらく人間というのは、もともとそんなに強いわけじゃないんだろう。
弱いから迷うし、いつでも正しいことができるわけじゃない。
けど、もし神様がいるならば、きっと人間をそんな風に作ってくれたのではないか?
助けあわなければ生きられないように。
だから、人は協力しあえる。
だから人は、孤独ではいられない。
目的に徹し続けるなど、もともと無理のある生き方だったのだ。

最終的には経済ゲームも含めて「お嬢様は(ご機嫌)斜め」だと。
彼女が斜め上の思考でなければきっとこのゲームは面白くなかったと思うし、斜め上っぷりのお陰で元くんが真人間になれたんだと思ってます。
お気に入りのシーンは「煌めく黄金の薔薇」で水道水ミルクティーを飲んで

まずいね

とか言っても夕暮れ、狭いアパートでじんわり味わってるってところかな。マネーゲームは無視。それとすまいるコースの皆に元が自分の気持を吐露する場面。
あれだけ仮面かぶってたいい子ぶりっ子執事が熱血になるのはホント良かった。なんだろう、七波ルートの感想なのに元とその周りの感想になってしまった…。
あ、エロシーンはホントバカバカしくてよかったです。あの、ホント、笑えます。
詩綾も斜め上っぷりのバカップルぶりをみせつけてましたけど、こっちのお嬢様はお嬢様で斜め上でした。
桐谷華の演技と籘太のHテキストで馬鹿笑いですよ!ちょっとだけSMっぽい?プレイも有りましたし。

まさか詩綾お嬢様からの派生だとは思わなかったぜ!
花ちゃんが

ホモとBLは違います!

と力説してる所で

この女の首を占めるべきではないだろうか

とか考えちゃう元くんが怖い。でも、首絞めプレイハァハァ…窒息プレイ素敵…!とか言い出しそうですね、詩綾だと。
兄さんボディソープに兄さん抱きまくら、兄さんバイブって!
最後に「絵画」のネタバレを。
描いたのは先代ではなくて、下書きでは大人になった「元」を描いていたのですね。
お金に執着していた理由も、身分違いの恋で離れ離れにされてしまい、そのまま零さん、元父は死亡し、鶴美は葬式にも行けなかった。
財閥に離れ離れにされてしまったから、どうしてもお金が欲しかった。
七波を当主の座から引き下ろしたかったのも元にお金を置くためで、友禅寺爺さんとの結婚も友禅師家のお金には手を付けないで、自分でお金を稼ぐ、それが例え人間の理に離れていたとしても、ただ、元を守りたかった。それだけなんですね。

だって…わた、私は誰よりもお金持ちにならなくちゃいけないの!
でないと、また奪われる…。
私よりお金を持っている人に大切なものを全部持っていかれちゃうのよ!
私から奪っていく人なんてこの世から誰もいなくなればいい!
そうしないと、そうしてからでないとまた持っていかれる、そんな失敗はもう嫌なのっ
もう嫌なの……また元くんを奪われちゃうの、私の元くんなのに、もう奪わないでよぉ…
私と、あの人との赤ちゃん…

そう考えると花身代金の10億でもう二度と会いたくないと言った元は割りと酷いかなぁと思ったりもしたのですが、鶴美のしたこと、していることを考えると、どうなんだろうと思ってしまう人間の性でありました。