一生全力モラトリアム

Long long time is ago.

パコられ


ド直球なタイトルと、ajaib suara(音声同人サークルさん/院試の際に聞いてました…)の「うみの」氏の絵、そして声優「桃也みなみ」ということで
買わずに入られないな!と思い即DLSiteで購入。

総評:「痛い人生」な同人ゲー。己の身に起こったことは、悲しいかもしれないけれど、前に進むしか無いという残酷なゲーム。
空の青さ、済んだ空気、それすら苦しいと思う人間が居る−
個人的には、絶望のみ、で構成されているわけじゃないと信じたいです、ね。
山野氏のシナリオコメント読むように、「安芸紗倉」と言う「亡霊」の「救済」がテーマなんじゃないかと思うのです。
主人公、紺野惇は「彼女の過去を知るしか無い」という立場にあり、「安芸紗倉」の「過去を改変」する事は出来ないんです。悲しいけれど。
それが、サブキャラ樹里にとって言う「切り捨てた」ということなのかもしれないし、あのまま傷を舐め合っていても大人になることは出来なかったのかもしれないし、何が白で何が黒なのかはわからないと思います。というか、そうでしょう。
確かに紗倉の人生の中では「痛い」、「辛い」、「可哀想」、「生きていたくない」そういった想いしか無かったのかもしれない。
けれど、己を変えることは幾らでも出来た筈だろうなあ…と感じるのですが実際プレイしていて相当キツかったですよ。
正当な樹里の理由もわかるけれど、弱い自分たちは何にすがって生きれば良いか。すがらなければ生きていけない人間だって居る。
樹里のような逆境を乗り越えて「強い人間」でいられるのはホント僅かだと思いますよ。
正直、難しいですね。主人公が高校時代の紗倉の事情を知っていれば救済されたのか?風俗嬢時代の彼女を知っていればなんとかなったのか?などなど、ポイントポイントで「もし…」があったらどれだけ幸せになれたのか、幸せにならなくても、「普通の」人間になれたのかもしれないと思うと複雑ですね。
そしてどのHシーンも悲壮感しか感じません。桃也みなみ嬢の演技がほんとにすごくて、悲鳴、イラマ、痛みを我慢するなどのシーンは本当に凄かった。
絶叫です。絶叫。euphoria青空ラムネさんの演技と同様?それ以上?に思えましたよホント。
そして、うみのさんの素晴らしい原画!800×600のサイズが憎い!ただ、開発に時間がかかったのもあると思われるのですが、立ち絵がなーと思ったぐらい。
ホント綺麗な原画でした。枚数少ないのが残念だ…。どれも紗倉は絶望してる顔しか無いんですけど、それが良い。
中学生?樹里とのHシーンも良かったです。絶頂後の挑発的な顔と「思い出にすがってるの?」という言葉と態度がたまらなく良かった。
同人音声の奴も大体挑発的な顔してる女の子の奴買ってるぐらい好きです
「ゆにっとちーず」さんの過去作品もやりたいなぁ。
まずは「夏のさざんか」からかな。